2019年11月に、第一子を出産しました。
普通分娩予定でしたが、結果的に鉗子分娩(かんしぶんべん)となりました。

鉗子分娩ってなに?

普通分娩とか、帝王切開とかなら聞いたことあるけど、
なかなか聞きなじみがないね。
まずは、鉗子分娩について説明します。
鉗子分娩(かんしぶんべん)とは
金属製の2枚のへら(これを鉗子といいます)を組み合わせたはさみのようなもので、赤ちゃんの頭を両側からはさんで引き出す分娩を鉗子分娩(かんしぶんべん)といいます。
鉗子や吸引を使ってお産を助ける「鉗子分娩」と「吸引分娩」という分娩方法がありますが、鉗子分娩は吸引分娩より早くから用いられた分娩方法です。
鉗子分娩が行われる状態
では、鉗子分娩は具体的にどのようなときに適応されるのでしょうか。
以下にまとめました。
・子宮口が全開大しており、胎児も下がって後もう少しという時に分娩の進行が止まってしまった場合。
・母体の疲労や微弱陣痛、胎児の回旋異常でお産が進行しない場合。
・母親に合併症(心疾患・妊娠高血圧症候群)があり、あまりいきませることが出来ない場合。
・胎児の心音が急激に低下した場合。
私の場合は、一番上の項目に当てはまり鉗子分娩となりました。
鉗子分娩・吸引分娩が行える条件
・破水している事。
・胎児が頭位であること。
・胎児が成熟していること。
・鉗子が届く位置に胎児の頭があること。
・帝王切開で対処できる環境であること。
鉗子分娩の知識はほとんどありませんでしたが、陣痛がつらく、できるだけ早く産みたい!という気持ちが強かったため二つ返事で鉗子分娩を承諾したことを覚えています。
出産の経過
ここから、私の出産の経過についてお話します。
病棟看護師として勤めていた私は、無事に産休に入り実家へと里帰りしました。
38週0日での妊婦健診で、赤ちゃんの推定体重が3400gと言われ、3日後再診となりました。そして3日後、やはり推定体重は3400gを超えているようだと医師に言われ、午前9時から陣痛促進剤を使用し分娩を促すことになりました。
はじめは12ml/hという微量から開始し、108ml/hまで徐々に流量を上げていきましたが陣痛の増強はありませんでした。しかし「え、このつらさで陣痛の増強無しなの?」と、この段階ですでに陣痛がつらかったのを覚えています。子宮口は4cm大でした。
赤ちゃんの位置も変わらず下に下がってこなかったので、いったん陣痛促進剤は終了し一泊入院後、翌日陣痛促進剤再開かいったん退院かを決めることになりました。
翌日の朝の内診で、子宮口の開きは変わらず、赤ちゃんの位置も変わりはありませんでした。陣痛もおさまってきていたため、午前中でいったん退院の方針となりました。
この日の21時過ぎに、トイレで破水かな?と思うようなことがありました。しかしごく少量であり、オリモノと区別がつかなかったので母の相談しました。とりあえず産院へ連絡し、受信することになりました。車での移動中に、大量の破水がありました。
産院に到着後、先生による内診がありました。子宮口は3~4cm大。赤ちゃんの位置も変わらず。夫付き添いのもと入院となりました。このとき、夜の22時過ぎでした。
日付が変わって午前1時頃、微弱陣痛が始まりました。モニターを装着し、朝7時から陣痛促進剤の投与が始まりました。しかし陣痛促進剤の効果が薄かったのか、なかなか進まず経過したため、薬剤を変更し再度投与が開始されました。
微弱陣痛は続き、体感している陣痛はとてもつらい状態でした。「もう帝王切開でも何でもいいから終わらせてほしい」と何度も何度も思いました。「早く出ておいで」と祈るように陣痛に耐えました。
午前11時45分、いきんでも赤ちゃんがなかなか下りてこなかったので鉗子分娩にて出産しました。会陰をざっくり切られ、器具が足の間からグッと入れられ赤ちゃんが出されました。陣痛がつらすぎて、会陰を切開される痛みや器具が入れられる痛み、縫合される痛みはほとんど分かりませんでした。
鉗子分娩になる直前に、「鉗子を入れてみるけど、うまく赤ちゃんの頭にフィットしなかったり鉗子で出せないと判断した場合は緊急帝王切開になるからね」と先生から説明がありました。私は辛さの真っただ中だったので、二つ返事で了承しました。立ち合い出産希望で、分娩室の外では夫が待機していましたが、ギリギリまで帝王切開の可能性が残っていたので立ち合いはできませんでした。夫の横では妹も待機してくれていたそうで、私の痛がる叫び声を聞きひたすら号泣していたとのことでした。
結果、鉗子がうまく赤ちゃんにフィットし鉗子分娩で出産できました。
産声を聞いた瞬間は、「よかった。元気に産まれてきてくれた」という安堵感と、「永遠に終わらないと思った時間が終わった」という解放感でいっぱいでした。
出産後20分ほどして、夫が分娩室に入ってきました。一番初めに夫に赤ちゃんを抱っこしてもらいたかったので、助産師さんにお願いし夫に抱っこしてもらいました。
赤ちゃんの右目の横に鉗子による痣のようなものができていましたが、徐々に薄れていき数日後にはきれいさっぱりなくなりました。
私の中では、分娩はとてつもなく長く感じましたが、分娩所要時間としては8時間15分とのことでした。
赤ちゃんは、体重3640gという大きさでした。
出産後の経過
出産後は、とにかくおしりと会陰の痛みに悶えながら生活していました。トイレへ行くにも何十分とかかりました。子宮の戻りは良好で、経過は問題なしとのことでした。赤ちゃんは黄疸があったため光療法を行い、出産後5日目に母子ともに退院しました。
赤ちゃんは大きく生まれたからか、いい飲みっぷりでした。母乳がなかなか出ず、初めの1か月ほどはミルクと混合でした。
その後は現在まで元気に育っています。
まとめ
以上、第一子の出産レポでした。
普通分娩予定でも、なにが起こるか分かりません。私のように、出産直前で鉗子分娩になることもあれば、吸引分娩、帝王切開など予定とは異なる分娩方法へ切り替える必要が出てくることもあります。
しかし、どのような出産方法でも、わが子への愛情や慈しむ気持ちが変わることはありません。
出産は命がけです。母子ともに元気でいることがどんなに幸せなことであるか、改めて体感できた機会となりました。
しかし、痛みにはとことん弱い私。
第二子は、気になっていた無痛分娩を選択しました。
来月出産予定なので、また第二子の出産レポを執筆します。